
| 東京の建築物 | ![]() |
1998年、東京が大雪に見舞われた冬の過日。JR山手線「目黒」駅から東京都庭園美術館を訪れた。アールデコの館。低い門と塀から園内に入っていくと、突き当たりに見えるRC造の外観は意外におとなしく、アールデコというよりモダニズムかと思わせる。しかし、車寄せから玄関にはめられたラリックの女人像(ガラス工芸)を見る時、これから始まるめくるめく世界に胸が高鳴る。室内の詳細は「アールデコの館(ちくま文庫)」で紹介される増田彰久氏の写真と藤森照信氏の名文に任せたいと思うが、天井・壁面・扉・暖房グリル・照明その他のディテールは忘れられない明るい優しさを漂わせていました。