大阪ミナミ・Rojiコート




(99/ 9/ 8)



 COM計画研究所の高田昇氏のところへ仕事でおじゃました帰り道、氏がコーディネートして完成したコーポラティブ住宅「Rojiコート」を訪ねた。COM計画研究所のある大阪帝塚山へは天王寺から南海電鉄の路面電車に乗って数駅。阿倍野の再開発ビル「あべのベルタ」で昼食を取るが、地下の食堂街は空き店舗が目立つ。ビルの裏手には空き地も目立つ。路面電車が面白い。道路の真ん中に言葉ばかりのスリルある安全地帯から乗り組むと、いつの間にか専用線、と思いきやまた道路と共存。とはいっても、どう見ても電車道の脇を自動車が通らせてもらっている。安全地帯のある電停では絶対線路の上でなければ自動車は通れない。何故なら側道は駐輪場と化しているから。その脇に古い建物。帝塚山も面白い街だ。
 さて、Rojiコートへは松虫という電停で降りて歩く。途中、大阪ミナミの下町の様子が伺われて楽しい。緑があふれる路地。長屋。そして地蔵祠。レンガで舗装された路地もあって興味深い。道に迷ってウロウロした末に、Rojiコートにたどり着く。

長 屋

地蔵祠


レンガの路地

 区画整理とともに建設された木造長屋のまち、阿倍野・阪南町のコーポラティブ型共同建替住宅のモデルとして建設されたのがRojiコートだ。公団のグループ分譲制度を活用し、公有地の払い下げを受けて昭和62年に完成した。戸数15戸、RC造5階建て。かつての長屋の汲み取り道であり裏庭であった建物内部の空間を共用のコートとして生みだし、外観はRC打ち放しの力強さと表現力の豊かな共同住宅となっている。このプロジェクトの南には、さらに路地(中庭)をつないで、街区全体をRojiコートとする計画図ができているが、結局完成後10年以上経って、駐車場や戸建て住宅となっていることはしょうがないこととはいえ残念だ。
東面
東北面
中庭
北西面

 帰りには阿倍野から通天閣まで歩いた。大阪市立大周辺の新しい再開発の様子に目を見張り、ビル型遊園地フェスティバルゲートやワールドスパに驚き、通天閣の一転して親しみやすい下町の雰囲気に感じ入る。帰りに寄ったジャンジャン横丁では、平日の昼間だというのに、将棋所や碁会所に人だかりができ、コップ酒に串カツを頬張るおじさんやおばさんが大勢いた。これを大阪の活気と言っていいのか、それとも問題点といえばいいのか。阪神高速下に並んだ青いシートの陰には足がのぞいて見えた。



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