トヨタ自動車を誘致し、急成長を遂げつつある町、田原町でも「HOPE計画」に続いて、二度目の住宅マスタープランづくりが進められています。人口急増に応えるべく、渥美郡土地開発公社による宅地開発事業や土地区画整理事業などを郊外部で積極的に展開し、先頃は
シーサイド光崎という団地の分譲も県住宅供給公社により始められました。一時に較べれば人口の増加も一段落を迎えたとはいえ、渥美半島の渥美町、赤羽根町と、東三河の中心都市・豊橋市との間に位置し、これらの町からの流入も依然高く、温暖な気候や変化に富む景観、祭りや城跡などの歴史と文化なども加え、まだまだ魅力に満ちた町といえると思います。しかしこうした積極的でバランスのとれた住宅宅地施策も、ふと気がつけば、長期に渡り模索しつつ推進してきた再開発事業がはなとき通りを除いては実を結ぶ前に、駅前の商店街がすっかり空洞化。閉められた店舗や空き家、駐車場に転用された空き地が目立ち、また高齢化も町内の他の地区に比して、相当な勢いで進んでしまっていました。周囲の良質な住宅宅地供給がマッチポンプとなって、既成市街地の空洞化を進展させていたのです。

町では、高齢化対策にも早くから取り組み、町立では全国一早く、
福祉専門学校を設立するとともに、シルバーハウジング住宅も11年度末を目指し建築中ではありますが、こうした取り組みに加え、高齢化の進展した中心市街地に的を絞った施策の立ち上げを求めようというのが、今回の住宅マスタープランの主要テーマでしょうか。田原の町を歩きつつ、今後の田原の住まいづくりの方向について思いついたことを書いてみたいと思います。